存在感のあるアプローチを中心とした庭

門扉を開けると広がりのあるサビ石乱貼りのアプローチを配置しました。アプローチの幅はバリアフリー対応とし広めの1.3mとしました。

密集して植えられていた樹木は生かす木とそうでない木を整理し、ゆとりある植栽計画をしました。石橋や石組み・つくばいや灯篭も以前の庭で使われていたものをバランスよく配置し直しました。

隣地と車庫廻りには竹穂垣や建仁寺垣を設置し、目隠し機能や目線を考慮した配置としています。

こちらのリフォームにおいては、ほとんど新しい樹木や石を入れることなく既存の樹木の配置換えによって空間を活かすよう工夫しました。

施工前の状況との比較

以前は枯山水の庭だったのですが、樹木が成長し、石組みも統一感がなくなってしまった為、建物の新築を期に庭部分の大幅なリフォーム工事に踏み切られました。樹木は大きくなり密植していたので、すっきりとした庭にするため配置を工夫しました。

施工前

施工後

庭のなかに車を停めるというかたちになっていたので、庭は庭として楽しんでいただくため圧迫感のない低めの竹穂垣で駐車スペースを区画しました。

施工前

施工後

石橋や飛石は現状のものを有効活用し、低木類は乱雑に植わっている印象にならないように高木の足元にまとめて植栽しすっきりとさせました。