六方石で躍動感を演出した庭

この中庭は四方に壁や建物に囲まれているため、なるべく閉塞感をなくすよう心がけました。

空に向かって伸びやかに広がっていくイメージで、縦のラインを強調するため、趣のある六方石を建て込み、その周りに高さのある台杉を植栽しました。

またお施主様が酒店を経営されていることもあり、足元のリュウノヒゲでひょうたんの徳利をかたちづくり、水鉢をおちょこに見立て、遊びこころで創作しました。

施工前の状況との比較

中庭・前庭共に外部への出入り口が一箇所で狭く重機が入れないため、すべて手作業になる。中庭はフォーカルポイントになるものを1つ考え、それをメインに後は極力すっきりとし庭を広くみせる方法がよいと思われる。

施工前

施工後

横長で奥行きの少ない敷地を有効利用するため、縦ラインを強調し台杉、六方石という素材を組み合わせ伸びやかな印象に仕上げました。

施工前

施工後

前庭の上り小口は、従来の沓脱ぎ石の替わりに板石を用い貼り石と組み合わせ一体的に仕上げることで、広く感じられる効果があります。